後期試験に小論のある方へ
ある矛盾を知っていないと、大損します。
それは、小論を採点する人は、出題者でないことです。
小論は、選択肢のように、これが正解というものはありません。
そ
のため、出題者本人が採点すると、あれもこれもいいかなと、
採点にきりがなくなるためです。
新大学入試制度では、記述式問題が一部入りますが、
その採点も、第三者の業者に委託が決まっています。
では、業者は、何を基準に採点するのでしょうか。
厄介なのは、各人使っている言葉のニュアンスは、
実は、日本人全員違うということです。
作者の言っているニュアンス言葉と、
同じニュアンス言葉は存在しないということです。
つまり、本人は、作者と同じニュアンスに使っている言葉は、
そう理解していると思っていても、
採点者の多くは、そう思わないということです。
結局、作者の表現の重要キーワードを使って、
まとめ上げるしかないように思います。
小説のコンクールに出品する場合は、
個性ある自分の言葉の方がいいのですが。
そこのわきまえが、小論文の採点に大きく左右します。
また、そういうことですから、誰も模範解答のような名文は書けません。
1行は、50字以内におさめると、何が言いたいか、ぶれにくいです。
よく、小論文の対策に、親など知っている人に、
一度、書いたものを読んでもらうことを薦めていますが、それは一番大事です。
本人しかわからない文になっている場合が、はじめはほとんどです。
読んだ人がわからないと、それで、
「何を言っているのかわからない」と、
0点解答になってしまうことが、一番、問題だからです。
相手にわかる文なら、それだけで点がもらえます。
あと、読解力に自信がない方は、文の最初と最後だけ読んで、
何が言いたい文かつかんで、そのキーワードを使って、まとめてごらんなさい。
それで、いつも、高得点をもらっていますよ。